反戦デモ?

pesce2004-02-23

 基本的に一年前の『殺すな』復活芝公園デモからの流れだと思われる(毎回、旗を見るので)デモを日曜の午後覗くことにする。その流れとメッセージから多分、反戦デモだと思うのだがDJ瀧見憲司小西康陽という、どうも拳突き上げ系から程遠い名前の響きと陽気に誘われ図書館に本を返してからその足、つうか本当に徒歩で宮下公園まで。行ってみたら時間を勘違いしていて、まだ松沢呉一とかのシンポジウムだったのでご飯食べたりしてから合流。後に下北沢にて用事があるため明治神宮前駅までご一緒したのだけどコニタンは目撃できなかった。
 あんまこう言う風にのらりと書いていると、刺されそうな気もするのだが(笑)こういう人まで足を運ぶためにああいうメンツなんだろうと思っておきます。て、いうか路上で合法に音楽鳴らしたり踊ったりするための手段と言う意味合いもあるだろうし(ちなみに政見放送も公的に無茶苦茶言える手段。おかまの東郷健*1くらいしか実例知らないけど)、運動それ自体に飲み込まれないために、ECDとかじゃなくこういう人たちでもっとやって欲しいなぁ。いやECDさんは好きですよ、でもラップって気をつけないとちょっと免疫ない人には暴力でしょ。正しいこと言ってても。
 デモンストレーションとしてのインパクトは圧倒的に他の行進系よりあるし、若手のカルチャーセレブ総まくり的*2なラインナップはやり方として面白い。ただ私は「熱狂」に対して強い抵抗感があるし、「キャッチフレーズ(や、スローガン)」全般に対しての嫌悪がまず前提にあるようです。だからやっぱ、拳は突き上げれないしオープンマイクではしゃべれない。
 普段は人より熱狂に距離を置いて生活している人々が、思考停止するある種の人々の発言力。言葉の巧さによる吸引力と酩酊力。その力を持つ人たちはもっと慎重にならなくてはいけないと思う。じゃあ、どうすればいいのかってとこだけど、本文を読ませる努力とでも言うのだろうか。キャッチやリードで引き込んだ視線を、それに続くべき本文へ落とさせる、継続する思考の持久戦に持ち込ませる。具体的なこと何も言えて無いのですが、ある時期から自分の生業に対してのベースに置く姿勢と同じことを、同じくメディアとしてのデモに対しても思っているらしいとボンヤリ思っているのです。
 写真はSANAA設計Diorビル前を通るデモ隊。このビル自体は正直どうかと思うのだけど取り合わせが面白かったので。

*1:1987年の都知事戦演説:http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Vega/6529/ken1.html 今も二町目にお店はあるのだろうか

*2:前回は五木田さんとか参加してたらしいすね。今回グラフィックはスケシン