Drifters

 そう、思い出したのは懐かしの鈴木志保『船を建てる』6巻、Vol.44”コルゲートで磨け”でした。ポップのキーワードをちりばめた、センチメンタルで美しいコミック作品だったと思う。まああまりにも趣味の良いげな言葉を多用するし(それも文脈とあまり関係なく)おセンチすぎるので性にあわない人とけっこう分かれるところなのだけど私はそれなりに好きだったな。ブローティガンを始めとするアメリカのポップカルチャー中心にタイトルや台詞、あとそのムードを組み合わせたうえでコミックとしての隙も配置してあり「ようやるなぁ」と思うと同時に引用元はなんだかんだ好きなものが多いので、しっかりやられてました。洋モノが多い中でほぼ唯一、ドリフが和モノのネタだったんじゃないだろうか。漂流者(Drifter)に扮したアシカ達曰く「我々こそが、彼らの時代のフォークロアだ」とな。土曜の八時*1
 「Brush by Colgate!(歯、磨けよ!)」ジャン♪

*1:関係無いが昔、HotLineというマック発のオンラインソフト交換チャットで、テレホ全盛期の当時に寝ながらDLできるよう『八時だよ! 全員終了!』というアプリがあってテレホの終わる朝八時に自動的に接続解除してくれるという代物だった。懐かしいなぁ。本当に関係ないけど。