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 と、いっても外苑前にあるあれだ、transitビルのやつですが原稿提出後のタイミングで声かけられたので久々にマンションの隣人と一緒に行く。matt李さんデザインの内装もいい感じにヤレテきてて直せよ、とか思いつつもOver30! 前後年齢の人々とクラブ音楽について延々話をしていた。90年前後に10代中〜後半でテクノ/ハウスの洗礼を受けた世代なわけだけど、音楽自体と言うよりは当時それで踊っていた人々なので知り合ったのはここ一年だが、「音楽」についての基本認識が近く話が早い。ダンスミュージックなんだからフロアで聴かなきゃ、と言うつもりも今はない(当時はあった。93年ピークに)。音楽は言語ではないし多機能なのでどうつかってくれてもどれが正しいと言うわけでなく、ただ私自身は思考のための一番の環境がダンスフロアで踊ることだった。身体をリズムに拘束され自由にしかし自動的に動きながら耳に流れ込み身体に響くノイズの中からコードとメロディを拾い上げる。それはとても私的な作業で、誰とも共有できないだろうと言う予感があった。「音楽」を自分の中で作り上げるそれら一連の作業の流れの、まさにその工程に沿っていく形で様々な「思考」が形をなしていく。ダンスミュージックはたいていその構造的枠組みは見えやすくあるので、形を成しにくい私などのひ弱な思考はその中でようやく輪郭をあらわすことが多く、それこそが私の空想癖の先に到達したゲームだった。
 勿論別に先の彼らが同じようにしていたかどうかまでは知らない。けれどクラブと言う場所でかかる音楽(と、それを起源にうまれる物事)を、多分その場所自体よりもほんの少しだけ強く愛しただろう点では同じだと思う。なんつて、もうマジで眠過ぎるので寝ます。今日は門井君がニューウェーブものをかけていたら40歳くらいのアメリカ人がよってきて「僕の20歳の時の音楽だ!」と感激しまくり、当時の日本のパンクバンド? で「イコール」というのが良いから聴けと言い残されました。メモとして書いておいきますが、えー、誰に聞くのが早いんだろう、82年頃らしいけど。まあ起きてから考えます。おやしみ。