遭遇

 国立博物館前、なんか慌ただしいと思ったら急に交通規制、目の前3mに滑り込む黒塗り。窓がするり下がって、おや今上天皇が手を振っていますよ。とっさに手を振り返しちゃいましたよ、おや、ベ平連あがりの母が隣で凍ってますよ。さあ蕎麦食べながらの話がながくなりますよ。

 そういうわけで日が悪かったのか、博物館内があきらかにテンパっていて(寺からも高僧と思しきかたが幾人か。展覧会全体のパーティがこの日だったのでしょう)展示自体は四時過ぎからのバイト係員が必死で叫ぶ「展示は五時までです!」を多重放送で聞かされながら追い立てられるようであったので落ち着かず。仏像の展示は微妙なものがあったけど東山魁夷の襖絵のみせかたはよいのでは。地下の写真展はもうちょっとあの温度差を埋める工夫がないと辛いなぁ、ものが良いだけにもったいない。海外から来るひとに見せるには良い展示だと思うので、そういう機会があればもういちど来てもよいのかな。