リサローブそっくりさん(新築そっくりさん、風。わかりにくい)

 ヒースロー空港から、ケンジントンにあるはずのDays Hotelに向かおうとして、荷物がたるくなり隣席にいた人の勧めもあってタクシーに乗る。25£ほどらしいから乗って行けば? といわれたのでもう諦めて乗り込み無茶苦茶なまり(北のほう?)のきついおっちゃんに一応「どれくらい値段かかります?」と聞くが、「わからんよ、このメーターに従ってくれ。」とメーターを指す。まあ仕方ない、それならぼられないだろうし、と席に落ち着きボー、と外を眺めていると高速道路に乗りいっこうに降りる気配がなく15分ほど飛ばし続けている。ふとメーターを見ると数字が70とかなってる。「え? いまどこ? このメーターの数字ってポンド?」と聞くが「言われた通りのところに間違いなく向かってる」とのこと。降りてみてびっくり100£。
 Days Hotelケンジントンの他にロンドンゲートウェイという、なんだろう、東京なら八王子のインターくらいの都市部への入り口の高速道路拠点があり距離もだいたい八王子と思っていいんじゃないかな、とにかくそこに系列のホテルがあるらしい。ホテル予約代行に連絡するとケンジントンの方が一杯で予約確定時にメールにはゲートウェイの名前で送ってあるはず、とのこと。一言、変わりましたっつうて書けよ! や、確かにホテル名だけ見てよく読まなかったけど。一泊だからと日本円で一万円(45£ほど)しか両替えしなかった私。カードはJCBでホテルのディスペンサーでは受け付けず。タクの運ちゃん、ホテルのカウンターでごね始め、ホテルの支払いがJCBでできるんだったらホテルで100£カード切って、その分現金で渡せよ、というようなことを話してる。高速移動病というか三半規管やられて目眩の私は、パスポートコピー渡すから明日振込とかダメ? とかいうけどあんま話にならない。
 そこへ呼び出されて登場、支配人のキャリアウーマン眼鏡美人。「うちのホテルでは無理だけど、近くのショッピングセンター(サービスエリアみたいなフードコートと雑貨程度の)で、二つあるディスペンサー試して、ダメならものをカードで買って返金するのでどう?」と、おっさんをなだめてショップまで同行、ディスペンサーでなんとかキャッシングができると「やったじゃない!」と親指を立ててクレバーで美しい笑顔。あー、日本(の、一部の眼鏡っ子好き)からものすごくモテそうですよ、日本に来たことは? 「いきたいと思ってるけどね、いつかは(当たり障りなく)」などとリサローブそっくりスイート眼鏡の、服装化粧はキャリアウーマンまっしぐら系、Daysゲートウェイ支配人さんはさっそうと去って行きました。いや、絵に描いたようだったんで、つい長々と書き綴ってしまいました。ああいうひとがロンドンにはいっぱいいらはるんでっしゃろか? ええとこや。