ものづくりの原点(ステュディオパラボリカ刊)

pesce2004-05-18

 もう寝るしかないので手短にだけど、この本が売れてないと言うのはちょっと残念すぎ。というか基本的に京都造形の教科書として作られてるもののためか、パブ打っていないのと装丁が地味なのがあるのだけど、先日にART iTを表紙に騙されて買ってしまって唇噛んでる私などとしては、直哉さんの写真(素晴らしいです。印刷もよく、最初にLIME WORKS観た時みたく息が詰った)と、他誌でありえないロングインタビューだけでも買いなのですが、今野さんの底力と言うか本当に各人がよく語り、曝け出している。まだざっと目を滑らせただけだけど、ページを開くと密度が高いのがわかるような本。また装丁も手に取ると非常に繊細で美しい(ミルキィさん曰く少々紙が安いとのことだけどあがりをみてそんなことは感じない)良書だと思う。
 ただ、確かにクリエイティブという言葉で括る8人の名前(サウンドアート/藤本由紀夫、写真/畠山直哉、ゲームプロデュース/石原恒和クレイアニメーション伊藤有壱、空間演出/大野木啓人、舞台照明/沢田祐二、劇場プロデュース/渡辺弘、ブックデザイン/ミルキィ・イソベ)には、私個人はなじみのない名前もあり、一般的には確かにわからない分野として区別されてしまうような気もする。結局、流通の為のカテゴリとキャッチコピーが無いと読者の目には届くこともない、というのはいい加減(前の雑誌で)身にしみてわからされてきた話だけど、書店員や評論家の眼力だよりになってしまうのも(そしてその現状がこれだと)言うのも寂しい。
寝ます。眠い眠いよぅ(昨日7時起き)