女王陛下の音楽隊

 と、いいますかニューアルバムも好評な南博さんの、デンマークでやってるジャズバンド、キャスパー・トランバーグ、の、キャスパー氏が参加のバンド、New Jungle Orchestraが、今夜新宿ピットイン夜の部なので、いってこようかと思っていますがというか主幹のピエール・ドルゲおじさまに呼んでいただいているのですが三半規管がまだ回復せず。一応本当にデンマーク王室のお付きのバンドであり明後日には赤坂離宮で演奏らしく当初それに呼んでくださるという話だったのだけど多分赤色分子と判断され弾かれたのだと妄想に浸りながらひとやすみして出かけようと思ってます。

--- 5:40 am
ということでピットイン帰り、ピエールに話し掛けていた見知らぬレコード輸入関係者を無理矢理つかまえて伊勢丹裏の中華にいき、しかもお家は遠いという彼の終電を外させるという酷いことをしてから自分はタクシーワンメーターで帰宅。私は原宿に住んでいると告げると、一瞬彼の目がなにか言いたげだったように感じまして申し訳なかった。
 さて七月に訪問した時にも感じたことだけれども、デンマークという国はかなり特殊だ、いやコペンハーゲンがそうなのかもしれないけれど、クリーンな静かな御伽の国であると同時にさまざまなものを飲み込み共存させる。それがしかしパリや東京やいわゆる大都市のそれとまたちがって、決してメルティング・ポットではない。シェイクされずステアされた、異物感よりもそれを包み込んだおおらかさがある。まあ極端なものがクリスティニアの存在(04-7-6参照)だったり、なによりあの大柄なバイキングたちのよく食べよく飲む姿を見れば理解できる。特に、アーティスト達が厚遇される国の政策が彼らをそうさせている点は善かれ悪しかれだろうけれど、非常に独特の雰囲気を産んでいる。
--- 6:16 am
 多分中部シベリア付近からハバロフスクを通過し、日本海をこえる頃まで、山脈と時折現れる不条理に思えるほど激しく湾曲した河川、凍土と氷雪、森林を時速900kmで6時間ほど見続けて、夜明けから真昼までを見届けたのですね。ちょっとおかしかったんだと思います。
パクらしていただいて一句。
 雲が流れる、山河が見える。無疵なものなど何処にある?
とな。*1

*1:O saisons, o Chateaux! Quelle ame est sans defauts? 時が流れる、お城が見える。は誰の訳でしたか。