ヴォーギング・オン・ザ・ワイルドサイド

pesce2004-12-08

 COMMONS&SENSE+SWAROVSKI@SPIRALのパーティにいきました。出し物が昔懐かしいヴォーギングでしたが、客の若者には既にカバちゃんの文脈で受け入れられていることに軽くショック。「かわいー」だそうだ。っていうか普段テレビ観ない身としては、あのトイレ洗剤CMも驚いたのだけど。ってかミラーボールもハウスミュージックもダンスも。ゲイである事の記号、あの強固な暗号もテレビは簡単に消費しようとするのだな。
 実際にヴォーグダンスをフロアで観たのは、世間的にはそれがすっかり過去のものとなっていたはずの1993年の年末のイエローで多分World Connectionとかのトミイエサトシなんかが回しているような日。別のハコで一緒になった15才のスキンヘッドのかわいらしい男の子がいきなり上着を脱いでそれを始めた。周囲のダンスは、もうテクノ以降の好き勝手に没頭するようなタイプが主流で、とにかく彼の姿は異様だった。彼らのダンスはヴォーグしなくてもいつもセクシャルで、彼らの交わす会話はそれがただの笑い話や世間話でも洗練された愛撫で、入り込む余地の無い完成された交合だった。
 それにしてもパーティ会場、インビがあっても結局、展示作家が何十人も居て「なんとかちゃんが、受付で名前言えば入れるっていったんですけどぉ」とか言う子供を通してしまう受付のせいもあってかアホみたいなことになってて、結局ショーが終わる前に退散。パーティなんざ行きたがるやつを入れるようなパーティはダメと言う事。
 展示期間中に、ゆっくりまた来ようと思います*1

 *あとで聞いたら、ショーのあと、パーティ終わり間際の人が減った頃にステージだかフロアでホコ天ヴォーギングが起こっていた模様(笑)。往年のひとや見よう見まねの若者がみなでフリー・ヴォーギング・バトル。見たかった!
 そのうえ客のB-BOYがそこに乱入! 真の意味でのフリースタイルダンスバトルに! いやぁ、世代交流って美しいですね(間違い)。

*1:って今日聞いたら12日までだって、急がないと