TARO NASU〜山本現代、高橋コレクション

pesce2008-06-21

六本木コンプレックスビルにあったTARO NASU GALLERYが東神田に移転オープン、というので住所だけ見てどこだこれはと地下鉄を乗り継ぎわたわた歩いて小雨降る中ようやく辿り着いたら見覚えのある道。ていうか、Foil Galleryの隣じゃないですか! そう書いてくれ! と汗を拭いつつ青木淳さん内装設計の涼しげなエントランスより天井の高い地下の画廊へ入る。
直線の構成が気持ち良い空間。ライティングに蛍光灯をラインで通すだけの
ミニマルな形を選んで、その位置を決めるのに二ヶ月かかったとか。
照明用のレーンをつけるのを避けたという。作品によっては別でライトを立てたりするのかな、
などと思いつつあちこち見学。那須さんの部屋? まで開放されていたのでうろうろ。




しかし後ろが詰まっていたので、会期中にでもまた、と思いつつさっくり白金へ移動。
オープニングは一期、二期とやるようなので展示換えのころにまたくるか、Foilがあるときにくるか。

“Opening Exhibition I”6月21日〜7月12日
“Opening Exhibition II”7月18日〜8月9日 火〜土 11:00-19:00 日月祝休。
白金に移動、ちょうど山本現代で宇川さんが『ウカワァートカイヴス#1』のオープニング。
カタカナで書くとまた気持ちが悪いタイトルなのがいい。
入るといきなり等身大田名網先生のフィギュアがDJ中。

超Coooolです。
リリースには「…(略)エクストリィームリィー・ベストと銘打たれた今回の展示は、
断じて回顧の片鱗などではなく、生々しく心拍を刻む異端の生体解剖なのだ!!!!!!!!
ホワイトキューブにしたたる作家の鮮血をお舐め・く・だ・さ・い !!!!!!!! 
( Text by タリオアルジェント/映画監督)」などとありますが本人としか思えないがまあいいや、
幾つか記憶にある過去の作品も含んでのBest of Bestなわけですが、
みての通りアシッドな空間で、良いと思います。特に他のフロアとの温度差が、また。


ということで高橋コレクション『小沢剛展』で、こちらもアーカイヴ系だけれど、
入ると正面がなすび画廊、だったりするので膝を抜けさせてくれる飄々さに
上階とのギャップで体調とか崩さないかとか。
ストリートストアプロジェクトや野菜な武器、といったものが観られます。



6月21日〜8月9日、夏季休廊をはさみ、8月29日〜9月13日の
金曜日と土曜日という変則開廊なので注意。

その後自宅で池上くんの持ってきてくれたシャンパンをたくさん空ける会(笑)で、
ひたすら料理を作り続けた土曜日らしい夜。
鶏のコンフィ、牛蒡のポタージュ、おかひじきとトマトのローマ風サラダ、オニオンガレット、など。
遠山さんがご一家でいらっしゃったが、娘さんの夏休みの宿題での
「働く人へのインタビュー」のような課題、人選がすごすぎて笑ってしまう。
それは雑誌屋さんが作ろうと思っても簡単には揃えられないですよ。
「無駄なことが嫌い」とはっきりとしっかり計画やコンセプトを固めているあたりなど
将来がコワ楽しみな女の子です。
でも、バルコニーのレモンの実がなっているのには目を輝かせていたり。