サブカルチャーは成熟するのか?

 久々に、というか一年半振りくらいにご近所編集者飲みがあって顔を出す。元Q誌の編集長Kさんが新雑誌創刊ということもあって半分プレゼンなのだけど、同席したFが最近「雑誌特集」を自分の雑誌でやっていたため、いわゆる雑誌業界の伝説話から関わるスタッフの話など温故知新的なことが話題のメイン。しかし、とりあえず創刊前のKさんの熱気と言うか元々勢いあるけど更に加速気味のまくしたてでみんなが元気づけられる(笑)。ここに顔を出している人がほとんどカルチャー、というよりは所謂サブカルチャーと言っていい方面の面子なのだけど全員、今年で三十路でKさんは後半に入るくらい。どちらにせよ言葉としてのサブカルなんて意味を持たなくなって久しいのだけれど、ユースカルチャーに勝手に期待されるカウンターとして文化を更新する原動力として「サブ」の位置に潜むカルチャーは消え去ってはいない。しかし躍り出るメインを既に持たないし求めないサブカルチャー年長組は一体どこに向かうのだろう。Kさんの新雑誌はその位置にいる執筆陣と明らかに「Over 30!」の読者層をターゲットとしているが、そして往時の熱のようなものをその内容から感じることは確かなのだが、発売まであと一ヶ月を切りながら久々に期待と不安が我が事のようにあるのが正直なところ。創刊号はいけると思う。けど問題はそれがどこへ向かうのか、私にはうまく想像がついていない。