Nothern Bright

pesce2004-07-07

 以前にある建築家の方にお勧めされていたルイジアナ現代美術館に早起き? して午前中に向う。宿泊地から電車で30分程の場所だけれど、もう周囲は馬とか牧場地で、デンマークが酪農国であることを思い出す。しかし駅から10分程の地に建つこの美しい美術館は海に面して丘の上に広がっている。収蔵美術作品の質も感嘆に値するのだけど、建築作品としても美術館のディスプレイとしてもここは相当のハイレベルだと思う。自然光を多用した館内と、芝生と植樹と丘の起伏と海。ぐるりと回廊式で常設と企画がカフェで繋がっている。客層的にはバカンスシーズンであることもあり家族連れが多く、しかし一番人が集まっていたのが建築館だったのは特徴的だと思う。時間があまりなく、駆け足で巡る。一杯お茶を飲みにでたカフェのテラスに続く美しい芝生の庭と海、鳩みたいに歩き回るカモメ、子供がよじ登ってる彫刻作品、のこの場所が印象強い。なんと贅沢なことか、と思う(お茶も美味しい)。それとこっちの海はぜんぜん潮くさくなくて潮風もべた付かない。前述した都市部の交通機関の静けさとか国自体のホスピタリティの高さとイメージが相まってちょっとしたSFの近未来理想都市かと思ってしまう。まあ、もちろん4日しか滞在しなかった国の都合の良い部分だけを拾って見て来ているのだとは思うけれど。*1
 それにしても、デンマーク人もポーランド人と同じかそれ以上に人がよい。到着時に荷物受け取りで一緒になった男の子が、滞在中一度もあわなかったのだけど連絡をすると見送りの為だけに空港までやってきてくれた(いや単に暇なだけかも)。その他、何か迷ったりわからない顔をすると、向こうからやってきて案内してくれる。もちろんアジアのそれと違って料金を取るとかじゃなく。道を見渡したり、立ち止まったりするだけで老若男女関係なく声をかけてくる(いや単に私の見た目がそれほどまでに心細げだったのか)。どちらにせよ、完成度の高さを感じた場所ではありました、英語も普通以上に通じるし。ツーリスト以外で英語ダメな人が一人もいなかったというのはポーランドから来た私としては驚異なわけで。
 いつか観光で来ることがあったらルイジアナ美術館の再訪とチボリ公園(行けなかった! ディズニーも参考にしたという遊園地)、リトルマーメイド詣ではしたいです。来るならまた、白夜(正確には違うけど)の季節に。

*1:あと個人的には、セブンイレブンミニストップばりにミニキッチンを有していて軽食を出すのだけど、パンが焼き上げなのね。焼く前のパン生地が積み上げられていたのがちょいビックリ。さすが北のスローフード王国。ちなみにマックは一軒見かけたけどケンタッキーなどその他はなかったです