アルルって

 やっぱ地理的にはスペイン、文化遺産的にはローマなのであまりフランスに来た気がしない。と、思っていたのだけど現地でお会いしたフレンチセレブ(?)の方々は「こここそが、フランスなの」と口を揃えておっしゃる。いわゆるプロヴァンスという地方に当たるのだけど、彼らに言わせるとパリが異常なのであって本来のフランスはこうなのだと。なんでしょう、カントリーサイドはやっぱ心のふるさとなんでしょうか。でもオリーブオイルとローマ遺跡と闘牛場と強い太陽いう立地であると、どうしてもイタリア? としか。
 ごはんは確かに安いブラッセリーで鶏肉の煮込みみたいなのとかめさくさ美味しいです。野菜の生命力が違います。でもカプチーノを頼むとカプチーノの泡の上にホイップクリームをどっぷり載せてくるのは、ボンでも遭遇しましたがどうなんでしょうか。カプチーノで言うとイタリア以外で一番まともなのがなぜかチェコ(!)なのです、経験的には。フランスでもパリには美味しいところもあるけど。チェコが意外なことにイタリアものが多かったのは流行りなんだろうかな。
 写真祭速報的には、ノミネートされていた日本人だと森山大道鈴鹿ヤスさんらがいたけれど今回は鈴鹿さんが受賞していた(部門忘失)。彼は京都造形の先生で現代アートの人であり写真家ではなく、今回出展のピンホールカメラのシリーズに関しても写真のみで成立させているものではなくてインスタレーション込みのものだけどさせてもらえなかったとのこと。それでも受賞と言うのは細江さん(審査員)かなー。まあでも、本人は良性の不思議さんであり素直に祝いたい感じ。
 授賞式ではなんか象が出て来たりピエロが出たり色々と工夫をこらしているのだが微妙であって、えー、昨年にも関わっていた某デザインフェスの授賞式のごたごたを思い出し、普通に同情しました(苦笑)。イベント大変だよね。
 フェスの終了とあわせて翌朝にアルル脱出、TGVマルセイユへ。