なにより一杯に咲く花々に

pesce2006-05-17

 これは昨年の年越しに買った花、St-michelへ向かう道の途中にある花屋で、頼みもしないのにきれいなアレンジをしてくれた。帰国の日まで咲き残っていたほど元気だった。家で育てているバラの鉢は、分家の方が元気で、蕾が開き始めた。昨年あれほど開いた元株は一度枯れかかって今は修復中。ほとんど家に戻れない日々、ともかく虫と病気に気をつけて観察を怠らず付き合える距離で付き合う。去年ほど、時間をかけてあげることはできないけれど、それでも生きるもの同士のテンポと言うのはあるもので、それを見誤らなければそう簡単に壊れはしない。自分の手の中にいるうちはいつも大丈夫だった、誰かに預けると時折、調子を崩した。その程度には関係を取れるものなのだと思う。まあプロの手に渡せば話は別だろうけれど。
 植物を育てるのがいいのか、動物を育てるのがいいのかという点で、自分の人生にフィットしてくるものはというか目指したい方向に近いものは植物を育てることであると最近になって思うようになった。触れて温かいとか懐かれるとか、そういったことは現在は何か時間や気力を使ってまでも手に入れる必要はないのだろう。それでも、ゆっくりと育ちその方向性や反応を面白がったり、全体として健康に大きくなるよう観察をする対象、ある種の愛情の対象は自分にとって必要なのでしょう。

 今日は一日撮影だったけれど、途中抜けしてPARMIGIANI FLEURIERのFemmes発表会まで出かける。俄仕込みの機械時計知識しかないけれどなかなか面白かった、というか値段が。コンマが二つある上にまだ二つ、数字が載ってるよ、それも1とかじゃないやつが。数え間違えたかと思いましたよ! しかし来日組と話をしていたらいつの間にかアトリエ訪問&気球に乗せてあげるからチケットもホテルも手配するから遊びに来なさいという話になったが時間が取れない。今まで、いかに自由だったか気付いた一瞬ですよ。手に入れたものと手放したものの一部にようやく気付いた一瞬でしたよ、遅いよ。でも、夏には行きたいなぁ。LiegeのFeteに行くつもりだからその頃、って五年ぶりくらいに「お盆進行」ではなく「お盆休み」を意識した今年です。あれって、休みだったんだな。休めるのかな、休むんじゃないかな。ま、ちょっと覚悟はしておく。(さだ続き)