そしてそれでも船は行く

pesce2007-05-31

そして淡々と連載ページと特集とTUをこなす日々ですが、他にもなんか聞こえてくるプロジェクトもあるこの時期ですが、もう7売り特集が動き始めたのですが、連載でまた企画提案をして掲載を決めてしまい面倒です。いや、でもつまらんし他の雑誌に載ってるものと違うものといえば作るしかないし、といいつつ弊誌エクスクルーシブ企画というのを比較的よく提案してくる、気付かれないがけっこうな数。それらがタイアップなら話はわかるが、売込みがあったネタがつまらないから、掲載するためのキモを作るのです、いちいち。こことコラボしてみませんか、話しとおしますよ。ここだったら貴社の顧客層からも歓迎でしょうし、ええ、金額はうちの読者は気にしませんから、話題づくりと思って、プロモーションと思って、どーんと。
本来こういうのは編集者じゃなくPR会社よ君のところの仕事だ。あんまりもったいない感じの企画を抱えてきたPRさんにわざわざ雑誌の食いつきの良い企画はこう作りましょう、と一時間ほど食事しながらぶったら、丸投げしてきたのでそこは(その企画掲載後)切った。自分の仕事しろ、甘えるな。最近レストランのメニュー提案とか某アパレルの店頭プロモーションとか、映画に付随するキャンペーンやイベントの逆提案などしているが、会社から編集部員としての給料しか貰ってませんよ。それらについては。早く、クルーズの予約を取ろう、夏は大西洋を船で旅するつもりで日程と仕事調整です。一人で行くといったら全員ドン引きされましたが、なにか。クルーズに一週間付き合って、といって一緒に来れる時間と経済力を持った独身男性がそうそういると思いますか(不倫でもよければいるけど、いくない)。
とりあえず自宅を素敵にしてから出稿、あ、それもだけど出航ね。
旅に出るための準備の一環として、仕事を片付けようか。

昔、空港でであった恋人がいた。恋人になったのは半年以上あとだったけれど。私たちは飛び立ち、迎え、共に飛び、見送り、過ぎ去り、手を振り合い、それでも地上から切り離されたような空の上の住人だった。空の上の時間は案外好きだった。立ち寄ることは一生ないだろう氷河を見下ろして薄明かりで読む本。見慣れた光景なのに降りることはない、ウラル山脈の白夜。遥かに見えるポーランドの漁港(グダンスク?)、ベルギーの田舎、パリ郊外。目を凝らす、それだけで多くの生活。普段の環境とそう変わらないが。