新美術館

pesce2007-09-25

お題は懐かしい'96年のBRUTUS、あれから考えたら日本での知名度上がったもんですねぇ。ついに『牛乳を注ぐ女』が来日、これで有名どころは打ち止めでしょうか。BRUTUSのときの表紙は『真珠の耳飾の少女』、そのあともう一度くらい特集あったっけ。一応今回は”「牛乳を注ぐ女」とオランダ風俗画展”とあるのだけれど、順列に四部構成の流れで見ていくと、三部屋目を丸ごと使って、もう奥の壁一面のど真ん中に鎮座する『牛乳を注ぐ女』。いや、アムステルダム美術館の秘蔵、改装のためようやく来日。たいへんだったんだろうなぁ、と思うような。内覧会で立ち寄ったので、まだ人は少ないほうだったが普通に始まったらやはりこれくらいスペース必要な観客の偏りはあるだろう、しかしなー(苦笑)。
早朝からのスタジオ撮りの合間、高額商品ピックアップという外出の理由をつくり無理やり立ち寄ったので、ざっくりざっくりとしか観ていないけれど、他の作品群もゆっくりみたいものが一杯あった。
映画『オランダの光/Holland Licht』で言われるようなフランドル絵画の光、のような作品ばかりではなく、素描や既に色褪せているもの、民芸品的な生活道具や楽器などさまざまに*1。両親の影響は否めないだろうけれど、歴史は宮廷生活より大衆の生き様に興味がある。物語の陰に隠されたざわめきというか。
ま、そんなこといいつつもわざわざ無理してレセプション立ち寄ったのは「現代によみがえるMilk Maid! 協力:J-Milk」の一行だったりして。これ下手するとメイドカフェになるか、給食のおばちゃんになるんでは……という危惧(期待)を持って出かけましたが、普通にきれいな女の子たちがちゃんとつくった衣装着ていてミルク配っていたのでまあ安心しました。

でも前知識なしに行ったら衝撃だっただろうな。これ、あの時だけ限定なんだろうか。で、ふたりのうち右の子が「ホルスタイン」左のこが「ジャージー」と札が立っていたけど、それもどうかと。

*1:あの映画は大好きですが。フジフィルムバンザイ