秋の読書週間

pesce2007-11-17

いまだに下がらぬ37.5℃の体温。平熱は36.2ですから。ということで、薬が切れて目覚める朝が喉の痛みと熱のだるさのピークで、調子悪くて当たり前♪ を地で行っている状況を少しでも有効活用しようと、目覚めて炎症止めを飲んで熱が一旦ひくまでの小一時間は枕もとの本かiBookでDVDを観るという毎日でございます。おかげで読みかけだった本屋追加買いした本を二度寝するまで読んでしまってもう一度ふりだしに戻る、とかまあそんなダメな日々ですね。まあ熱があるのと普段より体力切れが早い以外は普通に動いていますから、みなさまお誘い関係はいつもどおりに願います。
とはいえ、いい加減仕事に影響がでる。あと仕事がらみのパーティーに行く頻度が極端に落ちております。呼び出されれば、今日もそうだったんですが近所の素敵なお店サントラントヌフさんに一杯の赤ワインを飲むために徒歩10分も厭わない(や、自宅にいる時は本当に自主的に出かけないんで。自宅ラブ)アタクシ。つい勢いで場の品性を下げるお話をしてしまって、というか雑誌の話題が前面に出るとそのワールドでしか話ができない病気になってるんで!
ということでとりあえずこの二週間で読んだ&読んでる本と雑誌と観たDVDが入社以来最大数となっております。まあ編集部にいると書評願いの献本も多くあり、今まで完全にキモありのもの以外はスルーしていたのですが他の編集部のものまで捨てられてる箱をざっくり漁って持ち帰る勢い。あと週刊誌をチェックするようになったのでこれがけっこう大変、まあ編集部に落ちているとか捨てられかかっている奴ばかりですけど。
とりあえずNIKITA誌美容連載とイラストレーターが一緒の『30女という病〜アエラを読んでしまう私の悲劇』(asin:406282065X石原壮一郎)は編集部員に渡しておこうと思った、パスタゆでている時間とそのあとにお風呂入れている間で一気に読み終わったが、素晴らしく細かく見覚えのある症例が並んでおりました。
巻頭のそで部分に書かれている”どうして他人と 張りあっちゃうんだろう 私……”の言葉で表されるように自己承認欲求領域の拡大とそれに対する構造的な供給不足。そのズレの発生要因も、生育環境に掲げられていたはずのものと違うロールモデルの横行というか。
いま30女なのは1968〜1977年生まれなわけですけどバブル通った人もギリ眺めていた人も、プラザ合意の頃には新聞くらい読める(まあ小学二年生は読んでいても覚えていないと思うが。高学年だった自分もその影響など意味はわからなかった)年齢ではあったくらい。戦後直後からの高度成長期が過ぎたばかりで、生まれてきた頃オイルショックとか。ああでも書いていて他の国も、大戦参加してそれ以降に紛争や内紛のなかった国のこの世代の女性は似たようなものはある気がしてきたが。まあアエラに共感でも反発でも何か引っかかる女性やその関係者は楽しく読めると思います。
あとは辻井喬ユートピアの消滅』asin:4087200663、これは祖父を思い出さずには読めない。同じ会社であったことだけでなく、近い感性や経験を持っていたように思う。時代と社風だけのことなのか、読了したら母に貸してみよう。