火事-家事

pesce2007-11-20

バスローブのままパスタを作ろうとして、深鍋に水を注ぎガス火をつける、と一瞬空中に先走った火が袖に燃え移った。真っ白いタオル地の大きめの袖の表面を這うように薄い桃色っぽい炎が一瞬包み「フランベみたいだなー」と思って消え行くのを観ていると袖下に残っていた大きめの炎の塊が橙色になって沸き上がりそうな気配を見せたのでさすがに慌てて消す*1。いままでこのかっこうで料理していてこんなことはなかったのでやはり季節柄乾燥が強いのか、と思いつつ豆乳カルボナーラを作る。最近は帰宅時間が中途半端で、電車も使っているので夜の行動範囲は狭い、ということで部屋で食事をして本を読んで寝るということがしばらく続いている。先ほどはキャベツときのこのトマトソースでパスタ。『まぼろし』でシャーロット・ランプリングの作る下手で量のあるパスタが妙にシズルがありパスタばかり作っている二週間。
夕方には会社近所でミシュラン東京の発表会があり、徒歩にて詣でる。冬にヒルズクラブあった最初の発表会より規模はもちろん大きいのだけれど、イベント的には極普通。マスコミ各局が来て有名シェフがフランスからわらわら来ててフィンガーフードやシャンパンと同じ銀のトレーに深夜0時発売開始のミシュランガイド東京版の英語版と日本語版が載せられて配布、ていう。もうなんていうか、来日三ツ星シェフと日本の三ツ星とりましたのシェフや店主たちに国際色豊かなテレビカメラ隊が群がって、場所も国際フォーラムのアート見本市とかやる地下のスペースで、ちょっと気の利いたことしようにもカッファの人々なんかが手がけていた細やかなウィットや仕掛けは祭の中に吸い込まれておったように見えました。まあ無理だよなー。
とりあえずは、星もらった店の関係者とPRや業者、それと各種マスコミで懇親合戦となって会場がカオス。フレンチの来日シェフやら仕事・取材関係で見知っているシェフ、PRさんら顔見知りに挨拶しているうちに帰社時刻に。数日滞在するひとたちのおかげでフランス系のお仕事のかたがたは今週は動けないとな。話しているうちに急にボルドーに行きたくなったけれど、この時期は寒い。このまえ身体を壊しはじめでいけなかったアートバーゼルマイアミ、とくじんさんが賞を取ってレセプションが近々ある様子。これに行きたい。食事は期待できなそうな土地だけれど。海外で食事が平均してどこも美味しかったところというとやはりベルギーになるな、ピンポイントで好きな店は各国に広がるが、ワローニャの濃い味もフランドルの少々甘みが抜けた感じの味もまずは日本人好みでもあるんだろう。と、とりとめもなく、旅にでたい。

*1:母より警告が来て表面フラッシュという言葉を知る。えーとこのページがまさにバスローブでやってくれているので臨場感ありますね。でも袖口の切り替えだけきれいに表面が焼けたよ。