カニカニエクスプレス

pesce2008-02-03

まあ何よりこの鉄道名に一番心打たれました。隣を走っていく城崎行きJR線でしたので、乗らなかったけど。関西人の蟹への情熱を物語ります。しかし乗ったのは社会主義的ロゴが眩しいKTR(北近畿タンゴ鉄道)の豊岡→西舞鶴。二両編成、ワンマン。とっさにポーランド国鉄の凛々しい車両たちが脳裏をよぎったほどです、まあそれも気候のせいさ(せいさ〜♪ ってこんな湿気てませんがね)

すばらしい。相当鉄分上がりましたけどね、このロゴと佇まい、それも雪の中。東京から6時間かかろうと、やはり美味のコスモ、というか別次元とかはそれくらい東京から離れないと出会えない気がしてきた。奥飛騨飛騨牛朴葉焼きとか郡上八幡の豆腐とか上高地でいただいたニンジンジュースとか香港の屋台の上海蟹丸蒸しとか。まあお金さえ出せば東京でもほとんどの食である程度のものはいただけますが。
今回は完全に間人蟹、セコ蟹のためには年越す前に行くべきだったが事情もあり雄、でも間人蟹。トーレトーレぴーちぴーち、じゃ、ないですよ。ついズワイガニ見ると言いそうになるのは大阪生まれの性。雪降る中到着した温泉宿で、雪の露天風呂、湯治です、湯治。あがってすぐ通された部屋には18種の前菜がっ

煮鮑、いくら、紅白チョロギ、長寿蕪、烏賊そうめんに雲丹、全部書くと死ぬのでこのへんで。一口手を付けるかどうかの頃に既に透明度抜群のプレート付き蟹さん到着。

一瞬の邂逅が今生の別れとは……しかし、あがってきた蟹さんたちはさすがこの世のものではなかったです。蟹宇宙。繊維が太い甘い! 生も焼きも蒸しもともかくインパクトが。特に味噌は新鮮さなんだろうけれど濃厚にして一瞬で消えるような甘み、全く臭みはない。蟹刺し、味噌甲羅焼き、焼き蟹、蒸し蟹、蟹味噌スープ、蟹しゃぶ、蟹雑炊。Say かーに! 一人で脳内麻薬に飛ばされてました。
「思わずホの字? のカニ色メイクde身も心も甲羅を脱ぐ今宵タンゴの艶夜……」など、またどうでもいいキャッチを。だって丹後半島ですよ、間人蟹ですよ。KTR北近畿タンゴ鉄道ですよ、鉄分上がって血潮も赤くなりますよ! でも蟹の血は青いんですって!*1
ということで京都北部の夜はふけて、翌日は朝から京都の本家寺院の本山裏に泊まった上に八坂さんで節分の厄除け祓い、という神仏習合。京都は八起庵の親子丼、はふうのビフカツサンド、おもとのおでん定食、進々堂で旬の苺ジュースと山盛りで大阪経由、東京。ずっと、雪がついて来た週末。

親子丼、玉子三個入り

もうね、果実のような肉なんで。はふう本店にて。

大学のほうじゃなく祇園切通し、おもと並びの。