Corso Genova 1

pesce2008-04-15

もうねミラノちゅうたらここに来ないと始まらない、というCafe' CHUCCHI中毒者のpesceです。カプチーノとパニーノが素晴らしい。パニーノも、あの街場で売ってるプレスしたやつではなくコッペパンからクロワッサンまで色々使ってますがこれもパニーノと呼ぶのです、本来。で、中でもクロワッサンタイプのパンにゆで卵をスライスしてアンチョビと挟んだやつが自分内最高です。カプチーノは知っている限りミラノで一番美味しいです。ということで、遅くても午後一時くらい(展示を見に出かける前)にしか行かないのですが、それも向かいにトラム2番線と14番線(共にDuomoとか逆にZona Tortona方面も通る)と、タクシー乗り場があるので。そして、この広場から徒歩三分のアパートだったため、ですね。
やっぱ撮影とかフィエラ絡みのクライアントワークじゃなければこっち方面のほうが楽。
撮影が込む時はDuomoやらGaribaldiとかの方が便利になるけど。
と言うことで前夜祭の一日前、現地入りできましたので*1朝からゆっくりカプチーノをいただきつつ
徘徊リスト作成をする余裕がありました。
とはいえ、昼前からプレビューは市内ところどころで開始、夕方からはパーティがドンどこ開くので、
片っ端からリスト片手に、余裕ないところは後日の通常展示閲覧に回しつつ夜まで。
レクサスやらトリエンナーレ、あとはマンゾーニ通りの各店(DriadeとかSawaya & Moroniとか)ひたすらメトロとトラムを駆使して行く。
タクシー使えるのは朝くらいのこの時期。
レクサスはnendoがインスタレーションと新作家具の展示。
柔らかい素材にて強靭な構造を作るという、ダイヤモンドチェア、
あと珊瑚みたいな動くオブジェが暗闇に繊細な白い発光ラインを輝かせていた。
そして展示車両は黒フェイスのSUVで、昨年までのシルバーカラーモデルの
セダンによる華やかさから一転して男性的なイメージに。
インスタレーションも昨年までは光の反射による幻想的なものが多く感じられたけれど、
今年は黒を基調に構造や動き、透過光に照らし出される力強い車体フレームが印象強い。


トリエンナーレはまだまだ準備中の混乱の中とはいえ、良い天気の中で
Kartellのガーデンインスタレーションがほっとする。
定番の椅子を中心とした作品フォルムで植栽をデザイン、周囲を本物の椅子たちで囲む。
それと同じ椅子に座りつつ、または芝生を散歩しつつお茶やお酒を片手に眺める。

日本からは初出展のCANON石上純也、SOMA DESIGNなどフィーチャーして全く趣向の違う4つのスペースを作り出していた。
個人的には同社が文化財保存プロジェクトとしてやっている『綴プロジェクト』で複製した
原作品はメトロポリタン美術館にある光琳「八橋図屏風」、狩野山雪「老梅図襖」やら
シアトル美術館蔵の狩野孝信「琴棋書画図襖」などが配された最初の間で、プロジェクトを知らならかったこともあり、
何事かと驚かされた。


展覧会テーマは『NEOREAL』、複写技術の先端をこういった文化的な形で発信してくれる日本企業があるのは良い。他、Cassinaなど。
ここで夕方になったので一度帰宅し服を着替え幾つかパーティへ。
朝からだったのと翌日が早かったので、22時過ぎには最寄St.Ambrogioに戻り、
駅脇に目をつけていたオステリアがあったのでそのまま入る。
奥の席でテーブルクロスが長いのをいいことに靴を脱いで向かいの椅子に足を乗せ(ひどい)、
ブファラをつつき、店のスペシャリテらしい炙り肉のスライスアーティーチョークのソテー、
をいただく。これがものすごく美味しい。
Osteria La Carbonaiaと言う名前どおり炭焼きものは得意らしい。

比較的、飛び込みでも入る店には恵まれているほうだけれど今回は当たりだなー、と非常に癒される。
ヲノナツメ『リストランテ・パラディッソ』のソムリエ氏みたいなのがいましたよ、ひねくれものの。
この店でその後、イタリアの某ハイジュエラー現社長、Guido某氏につかまり
飲みに行くことになったけれど、やはり「どうやってあの店を知ったんだ?」「あの店は、肉はまあまあだ」とのことで。
平均客単価30ユーロ前後だと思うんだけれど、穴場ですね。
一人として観光客を見かけなかった(けれどすごい適当な英語メニューともっとひどい日本語メニューはあった。どうもソムリエ氏が語学好きの様子)。
そして徒歩三分で帰宅、パリ、ミラノのアパートメントには慣れているので、ホテルより気軽。
ユーロ高だし三泊以上は今後アパートを探そう。

*1:昨年は出席必須な某アパレル系テアトロでのカクテルパーティ、当日朝出発の開始2時間前到着。タクシーでドレス着替え荷物をホテルに投げ込むように出発とか、そんなで。