ともかくエコ

pesce2008-04-16

欧州でのエコ、オーガニックの流れはずっとあったとはいえ、今年はどこの展示見渡してもたいがい何かしらボタニカル。そんな気分なのです。といいますか、まずフォーリサローネの核をなすINTERNIが"greenergydesign"とかやってるので。一応見本市本会場であるRHO Fieraに行ってみても、デザイン系パビリオンは少なくとも、植物の色やモチーフを使った作品、または会場構成、というか実物の植物ですでにジャングル、みたいなのまで様々に、なにかしらグリーン、エコ、オーガニックなのでした。異常なまでに大量に花を飾っているところも多かったな。
疲れもあり、おおざっくりとデザイン系パビリオンのみ(つまり5-8-10-12)回りましたが*1
結局、昼過ぎから数時間の滞在で退散。


というのもこの日は朝9時からテアトロにてARMANI/CASAのプレビューがあり、今年はカクテルも展示もこれのみ。
ということで朝食もとらずに馳せ参じていたのでした。
御大の作品はさすがもう独自の美学を貫いてらっしゃるというか、
エコとかよりまず確立された美学じゃね? とばかりにシャープな幾何学モチーフや
モノトーン、ラッカー仕上げの光沢感、対置されるファーやレザー、
ブラウンオーク(でもプリーツ加工の表面)の素材感というザ・アルマーニワールドを展開されていました。
日本でもアルマーニタワーが昨年竣工しているので、そちらで実物が見られるようになるはずです。
ともかく巨大なもんで、なかなか一般の家具屋さんに置かれる代物ではないのですが
世界観はやはりずば抜けて印象深い。
朝っぱらからで、もう今日一日終わりかと思いました。


ろいうことで朝から盛装用のヒール靴でフィエラに直行してしまったため、
夕方五時半には帰宅して、逆に歩き回り用のマークジェイコブスのラバーソウル(ただし10センチヒール)に履き替えて
パナソニックがウルキオラとコラボったというガリバルディのスペースへ。
あとフリッツハンセン帝国がエッグチェア生誕50周年&市内フラッグショップのリ・オープンとかで
クラシックコンサート込みのパーティ(見逃した)を同じ通りで開いていたり。
ただ小雨振る中でいい加減力尽き、またもや昨夜のオステリアへ立ち寄って早々と寝込んでしまう。
日曜からの風邪も悪化。
夜半には結構激しく雨だったようなので、それでも正解だったかな。


*1:まあミラノサローネ会場の回り方の基本は、業者でもない限りピンポイントに今年の流れを見る「デザイン」カテゴリだけで丸一日以上かかるので、普通はそこだけでいい。初めてきて、家具といわれるものの全てを見たいなら期間中全てを賭けて見て回ってください。すんごいロココ調とかひたすらエスニックとか、それだけで出来ているパビリオンがいくつもあるので。ただ既に面白いといわれる展示や趣向を凝らしたものは市内、フォーリに集まって幾年月過ぎているので、フィエラへ向かうのは参拝みたいなものだと考えるが吉です。