MXP to CDG

pesce2008-04-19

片づけをサボって眠ってしまったため朝っぱら、出発前にバタバタ。というのも例の40kg資料の山を、必要分だけ運んであとはあげたり捨てたりしないといけない。そしてアパートなので出る前に簡単に掃除はしないと。というので6時半からCDを開けたりデータにあるリリースをダストボックスにまとめたり、捨てるには惜しい装丁のカタログや雑誌はオーナーがデザイン好きなはずだから、とたくせるようにたくさんもらっていたエコバッグのひとつに詰めておいたり。中型ボストンバッグで5つ分あった資料を持ち帰り分、ともかくフリッツハンセン帝国のエコバッグひとつにまとめ(!)オーナーに渡す分を同じく2袋(INTERNIのサローネ特集ジャンプくらいのボリューム、など)、自分の荷物はコールハーンのショルダーとホーガンの小型ボストンにまとめきる。オーナーが来て、実はすぐ近所に弟がやっているまあまあのカフェがあったのよと連れて行かれる。彼女は仕事は知らないけれど国籍はフィリピンと聞いていて、日本人のように色々気遣ってくれる。(彼女自身、部屋を貸す相手は日本人が一番でイタリア人には貸したくない! 汚すから! と言っていたそうでそれで掃除にも気を余計に使ったのだ)
イタリア人らしく、時間があまりないと言いながら私や弟さんと話し続けて30分以上お茶をする。
店を出て別れ、Cafe'CUCCHIに立ち寄って朝食パニーノを買う。
その際に先日のスタッフにジュゼッペは? と聞くと夕方からなんだ、今日は。と。
もうミラノは離れるんだよね、いま。と言うと驚いてとりあえず連絡先を彼に伝えられない? と言われたのでメールを書き渡す*1
Ciaoとハグして卵とアンチョビのパニーノとえびマヨネーズのパニーノを掴んで空港へ。
朝にミラノからパリ、と言う方向で窓際に乗るのは初めてで、フレンチアルプスを堪能。
ふと、もしかしてジュネーブを通らないかなと思うと、ちょうどレマン湖が見えてきた。
肉眼ではJet d'eauも見える。カメラには残念ながら写らなかったけれど。
あの大噴水は昔からなぜか好きで、見えるところに行くとしばらく止まってしまう。
時間そのもののように見える、
なぜかフランス語で感想を書き留めたことがあってそれを思い出す。

実際には数分で噴水は見えなくなり、そこからはアルプスもほぼ終わり
視界はフランスの田舎町へとうつる。いつか立ち寄りたいと思っている街が
いくつもこの下にあるはずだなぁ、とパニーノの残りを齧りながら
正午前には久しぶりの見慣れたCDGへ。
第二ターミナルは珍しい到着場なので、ロワシーバスを探すのに一往復してしまう。
今回は珍しい右岸、St.Augstine近くへ。思えばここ5年は(ピレネーのアパートメントを除くと)
ほとんど左岸、サンミッシェルからリュクサンブールだったので
地理感がなく新鮮だった。とはいえ、どうもこのあたりのビストロやカフェは土日休みの模様。
日本人が絶対に関わっていない日本食レストランと中華料理店ばかり開いている。
ステークフリッツでもいい、パリらしいものが食べたいと歩き回る。
ホテル裏に倒れそうなお店「Restaurant Japonais 焼き高知」発見して心が折れそうに。
音からすると焼きコーチン、とか? 間違えたのか? 焼き鳥屋か? 
と思いつつ通過すると寿司屋でした。焼いてもいないじゃないか!

ホテルは最上階でエレベーターが一階分とおっていない、けど一番素敵な部屋なんです! 
とホテルスタッフ。確かに日当たりがよくリノベーションされたばかりの新しい室内は心地よい
…けれどドア開けると梯子やペンキバケツなど思いっきり工事途中なんですけど。
まあ日の差し込むバスルームは嬉しいのでとっぷり浸かって、
さあ一週間つなげなかったネット…! …WiFiが届いていませんよこのフロア。
抗議するも「だってしょうがないじゃない」とゲイっぽく萎れるだけのホテルマン。
とりあえず、諦めてメールなどは携帯閲覧、多少かかってもいい、どうせ二日だ! 
と開き直り、紹介された近所の開いているフレンチレストランは
なぜかビアン系のバーも兼ねているらしく……。やけに擦り寄ってこられる上に
料理自体は見た目だけだったので、最後デザートワインに合わせられたチーズが
妙にスカスカのブリーだった時点で手をつけず席を立ってしまう。
女性一人客だったのでもうね、すごいボディタッチとか来る。
フロア全員女性だった時点で気がつけばよかった。部屋に戻り早めに就寝。

*1:パリについてから夜中、携帯でメールチェックすると"GIUSEPPE IN CUCCHI FOREVER"とタイトルだけのメールが入っていた。イタリア語でいいよ、読むのは出来るから、と苦笑しつつ返事はしていない。そういえば。