TKG〜Side2

pesce2008-05-24

会社から徒歩でいける距離に、小山登美夫ギャラリーエディションズ(TKG)というギャラリーショップがあることを教えてもらい足を運ぶ。この日は、青木良太さんという陶芸作家さんの展示初日。意外と、手軽に購入できる価格のものもちらほらとあり、お茶用に椀をひとつ買おうかな……と思っている。これを呼び水にして、だんだんコレクター道に引き込まれ……などとも思ったけど経済的に不可能なので大丈夫だと思う。脇にあるドローイングの棚などを覗くと、川島秀明さんやら奈良美智さんなどもある。値段は書いてない、聞く勇気もでない(笑)。
著書も好評な小山氏
このへんは比較的お手ごろ。
作家さんが富山出身と後から聞き、本家のある土地なので少し話しておけば良かったなと思う。
本家近辺で言うと、黒部と言う場所のため雪解け水が湧き出す扇状地で、
海も近く水の街。国内有数のアルミ工場もある(アルミの製造には水が大量に必要らしい)
。まあそれは以前に書いた気がするので割愛するとして。
作家本人はその後に多治見で陶芸を学びジュネーブへ留学し
海外でも精力的に展覧会などを開いているらしい。
作品は、その色彩や質感などで前衛的ともいえるものから、シンプルな白磁ははっとする洗練がある。
手許におきたくなるものが幾つかあった、キケンキケン。。。


そののち、築地のギャラリーを回ってから先週と同じく東麻布、のGallery side2へ。
牛島孝さんの『MIRAGE』展。日本画の素材と手法をとり、現代的な日常のモチーフを投げ込むような作品たち。
和紙に銀箔を使って、洗面所のような光景が描かれる。
緑の草のはえた土地に立つ建物の窓から墨汁が爆発する。


初日のみのインスタレーションと言うことで、そのうちの一枚の前に和蝋燭を立て、
その灯りで金箔を使った作品のひとつが照らし出されていた。
蝋燭能ではないが、独特に揺らぐ芯の太い和蝋燭の灯りと和紙に描かれた画の陰影。
しかしこれもモチーフはどこにでもありそうな家とその影が墨汁溜りのように描かれている、
日本画のイメージからかけ離れたもの。そして筆致。しかし美しい。
80年生まれ、と聞いて驚愕。


ナンヅカにいたあかりちゃんが新入スタッフになってて更にびっくり。