Cannes Lions 2008

pesce2008-06-17

おめでとー!
と、カンヌ広告賞、今年の日本勢は快挙でグランプリもユニクロックをはじめ、チタニウム、ラジオ、サイバーと獲ったようですが、個人的には長年の友人のKAZOOこと佐藤秀一くんがPROMO部門でGold、そして同じくPROMOで嶋社長率いる博報堂ケトルがSilverを獲ったことが16日の初日第一報から入ってきたことが嬉しいですね。
KAZOOくんは年初にも安室ちゃん×ヴィダルサスーンのダイヤモンドヘアなるCMを手がけ、話題になっていたのだけれど、今回の受賞作はクライアント・日本野鳥の会
Voice of Endangered Birds 〜 地球から、消えてほしくない声がある


KAZOOくんは昨年の東京国際映画祭オープニングになった山村浩二監督との作品、
あとアムネスティの仕事も過去にやっていたと思う、派手な話題作ばかりではない。
つまり単にここ数年のヨーロッパ方面のエコ/ネイチャー方面の流れへの
ぽっと出ではない良質な仕事の積み重ねのうえ、評価されたというのがいい。
ケトルの受賞作であるNTTレゾナンスgoo homeでのサンゴプロジェクトなどは
私はケトルの仕事ということも知らずに参加もしていた。
私の選んだサンゴ樹の卵は沖縄の海に植えつけられて数ヶ月が経つ。
沖縄、と言うのは政治的にも難しい問題もあったのではないかと勝手に想像するけれど、
私はバナーを見たときに自身がダイバーであることもあり
素直にプロジェクトに賛同する意味で参加をした。

私自身がプロモーション出身であることもあるが、わかりやすく目立つ
フィルムやグラフィックの作品よりも(もちろんそれらの効用も理解しているけれど)、
生活者である私たち一人ひとりを動かす仕組みを緻密に、
あらゆる手法で(嶋社長は「手口ニュートラル」と標榜している)アプローチする
プロモーションこそが広告仕事の醍醐味のように感じてしまう。
最初に社員になった会社での社員研修が
「業界第一位の某社(原文ママ)は言うなれば場所取り屋で
メディアの枠取りの腕っ節ではほかを圧倒する。第二位である我が社は
場所よりもまず本当にその場所が必要なのかをクライアントとともに考え
手段を提案するパートナーであることで勝負していく」
(1998年とかの話なので現在は関知しません)
と言う話から入ったこともあるけれど。
しかし直接顔を知り仕事を知る彼らの共通点は、ともかく楽しんでいる
(少なくとも楽しませている)ことで、人々を惹き寄せる力が
日常からあるところだと思う。
そんな彼らが世界で評価を受けることは素直に喜びたい。

あんまり幸せそうなので。(from 29マンさんのページ)

ほか、こういう状況らしくめでたいですが、それしか某広告ニュースで配信されてこなかった。
まあ某代理店のやってるカンヌ日本語版ページなどPROMO(SP)って書いてあったし。10年前か! と。
[サイバー部門]
グランプリ=ユニクロ/「ユニクロック」PROJECTOR
金賞=ユニリーバ・ジャパン/「AXE LASER」バスキュール
金賞=ユニクロ/「ユニクロック」PROJECTOR
金賞=ソニーマーケティング/「REC YOU」GT Tokyo
[ラジオ部門]
グランプリ=キヤノンマーケティングジャパン/「SHUTTER CHANCE」電通
[メディア部門]
金賞=朝日新聞社/「THE ASAHI NEWSPAPER MOVES」電通関西支社
チタニウム&インテグレーテッド部門]
チタニウムグランプリ=ユニクロ/「ユニクロック」PROJECTOR