Insel Hombroich

pesce2008-07-05

さて、一本道をまっすぐいけ20分と言われた先には地平線くらい先が見えない 道が続く。途中踏切に遮られつつ。しかしまあ、ここは女性一人で来るには 夏期(8月除く、暑すぎ)の昼間しかお勧めできないかも。のんびりした街で人々も優しいけけど 何かあったらマジ助け呼べませんよ。
踏切を越えるとインゲン豆の畑に 切り替わり、豆と花の青く甘い香りに少しリフレッシュして残り半分歩く気力が出る。


とはいえ地平線とかに向かって歩く。くじけそうになる。
到着。なぜか牛臭い。


エントランス用の建物で、ランゲンセットのチケットを見せて入館。
というか アウトドア(実際スタッフはそう呼んでたし)。
階段降りるといきなし湿地の池にカワウソがもくもくしてた。

鳥の声と虫と木々とキノコに囲まれて、聞こえて来る声に
「クイナです」と言いたくなる衝動に駆られつつ、独り。
いや日本人がいてもこれ言ったらたいがい独り、だと思いますけど。大江光
コマドリ実物と鳴き声リンクが初めてで感動して
思わずバードウォッチャーの本性が出かかりますが
押し殺し先へ進む。
ともかく広いし、入り口にさりげなくあるマップを持ってこないと絶対迷います。
トラップみたいな道が山ほどあります。
最終的には 戻れるようになってても、作品を見落とす可能性が高くなると思う。



とりあえず次にいつ来れるかわからないし時間指定切符で
IC予約してある身としてはダンジョンクリアの気分。
老人やファミリーも平日昼とはいえ多かったので、本来は一日ゆっくり
うろうろ自然を楽しみたまに美術品を見つけて楽しむくらいがいいのだろうな。
と思いつつ15個ある建築物を片っ端から回って行く。
イブ・クラインからシルクロード? な、アジアっぽい焼き物まで。
これらも最初の地図にしか書いてないので持ってないと
それぞれの館には一文字も説明がありません。

自然の中に周到に整地された*1細道を頼りに、あと幾つかの川や池と 小さい橋を目印に進む、
が、それでもひとつ見落とした館があるはず。
整備中だったやつのことかもしれないけど、悔しい。
へえー栗の実ってこういう風に花から”いがぐり”形成されるんだ、


とか そういうことに心を奪われているうちにカフェテラスへ。
チップ式のビュッフェで適当に皿に盛りルイジアナ美術館のテラスをなぜか思い出す。
そのうち驟雨。外から逃げ込んで来る人々で気付く。
パビリオンはほぼクリアした模様で、あとは入り口にあったからっぽで真っ白い内装
(で4つドアがある、正解はひとつ。寄り道しないなら) の建物を通過し




入り口建物でタクシーを呼んでもらい、その間にポストカードなど物色。
18時前にケルン着。ミサが始まるが 一応大聖堂を覗く、リヒターのモザイクを覗く。
ミサで入れなくなっていた奥の方では
古い時代の重厚なガラスを 通した光が観察される。 それが見たい。


モザイク裏表
足癖でルミャック美術館群方面に足が向くけど時間的にも体力的にも
そろそろアウト。ルドウィック美術館が月に一度の22時までオープン日、
だったけれどケルンプログレッシブ(1930年代くらいの絵画中心)やら ドイツ語で行われる
ウォーホルについての対談イベントにいく気力体力時の運が 足りずに、
近所の小さな教会前にある小さなライン地方料理を出す店に。
場所柄としては珍しく観光客がいない店らしく、何かと興味をもたれる。
ファニーアルダンが20歳年をとったようなセクシーな老女に気に入られたらしく
取り巻きおやじさまなどと話題にされているのが感知される。
パピーをけしかけられ 相手しつつ笑顔のみで対応、会計を終えて立ち上がると
なぜか一斉に店の中の人々に挨拶される。交流する元気がなかったのは残念。
さすがに美術館に戻る気力もなくホテルに帰りお湯に浸かり、
20時台から寝てしまう。ということでまた朝4時台に起き書き物を始める。
今日はブリュッセルから竜一くんが来る。
ピーターズントー祭りの予定(郊外の教会とコロンバを一気に観る)。
朝の大聖堂も観てこよう。

*1:ランドスケープデザイナーが入っていて、オフィシャルのポストカードなどで見る限りでは冬場などはまたぜんぜん違う光景が見られそう。この季節は完全に植物が覆いつくしてる建物とか、視界がないし。すごい寒そうですが。