花と緑と日々と

pesce2008-07-23

実家がそうであったことから、親元を離れて一人暮らしをはじめ
学生のうちくらいまでは、部屋に花を切らしたことがなかった。
そして、ふとしたきっかけで切花から根付いた薔薇の鉢を
三年間ほど育ててもいた。
それでも働き始めたり、ルームシェアをして見たりと、いろいろ
暮らしの形態を変えていくうちに途切れていた習慣のひとつだった
「花を活ける」こと、植物たちと暮らすことを、
現在の家に越してきてからようやく復活させている。
昔から花は好きで、男女関係なく何かあると花束を贈ることは良くあったし、
季節の花をみかけると、なにかほっとするところがある。
幼いころに母が道を歩きながら、その辺に生えている草花の名前を教えたり、
それを元に言いあいっこのようなゲームをよくした。また生家の庭にはいつも
それぞれの季節の花や実があふれ、庭に面した茶室には床の間に絵とともに
花が活けられていたものだった。金木犀、姫椿、山椒、紫式部南天、万両、
龍の髭、ヤツデ、紫陽花、金柑、菫、芙蓉、そして庭石にみずみずしい苔。
庭木としてはスタンダードなものなんだろう、今の住居の隣家の庭も似たような構成になっている。
切花をいけるには季節柄、水がだめになりやすくて一週間が限度。
花の値段は下がっている時期とはいえ。また部屋の構造がかなり密閉度合いが高いのと、
朝日も夕日もよく入るという状態ですぐ茎がやられてしまう。ベランダに土植えしたものは
元気に葉を伸ばすけれど部屋のほうはかなり厳しい。とはいえ、
出勤前の時間に鉢に水遣りをして回るついでに茎を切り水あげをよくして回って出る癖をつける。
問題は旅やなんやで一日あけるとだいたいアウトということか。
でも、生きたものとともに暮らすのは暮らしのリズムを整えることや、
気付きを増やすのにいいように思う。




関係ないけれどGalaxie500の"flowers"はヴェルヴェッツチルドレンと
いう枠から外してもいまも好きな曲、7年ほど聴いていないけれど。
今日、行った『TOKYO!』の試写には花を食べる怪人が出てくる。
それでこんなエントリになったのかしらん。