『フクヘン。』展クロージング

pesce2008-08-31

ということで茂木健一郎さんと鈴木さんの
トークで最終日(正確には一日前の日曜)を
飾る、というのに行ってきました。
さすがに茂木先生の人気もあってか、予約開始
8月10日のうちに店員60名のうち55名くらいまで
埋まっていて、翌日夕方にはそれもなくなって
しまいました。はや。
とはいえ当日来てしまった人も、立ち見などで
天候に恵まれたテラス側も開放して開始。

茂木さんは最初から席から立ち上がってしまい、あとは
ずっと立ったままマイク片手に飛ばしている。Live!

鈴木さんはPPTに作ってある、『脳科学者ならこういうね!』
BRUTUS・2007年2月1日号)を主軸にこぼれ話をまぜつつ
旅やブログなどお二人の共通するキーワードを転がしつつ。
二人とも旅先の写真をよくブログに掲載するな、そういえば。
茂木先生は同行者や状況もよく掲載されるけれど
この日鈴木さんに紹介されていたのは今月出張していた
というコスタリカでの植物、動物写真。
鈴木さんはロンドンの植物園での花や植物写真。
そこから辺からか、後半の質問コーナーではメディアと
伝達についての話題「行けない場所なんてないし(行けばいい!)」
(茂木さん→質問は最後に行きたい場所は?)、つまりは
ブログやインターネット情報で誰かの伝えようとしたことが
気になるのなら自分なら行く。行けない場所で行きたいとしたら
記憶の中のあの瞬間とか、そういったものくらいで、と。
お二方のブログは確かに、現在地告知・現状報告掲示板的な役割と
いつもどこかへ、何かに、誰かに、会って知ったり観て感じたことを
キーワード(言葉に限らず)として投げてくる。
尋常ではなく速度ある日々を過ごしつつも、伝えずにはいられない、
なにか義務感すら感じる。でも、あくまでそれらは鍵であり窓であり、
読者にとって経験そのものではありえないことを、共通前提にしてあるはずだ。
それは雑誌も同じで、その先を乗り越えるのは個々の問題になる。
あたりまえのことなのだけれど、今のウェブサービスやヴァーチャル的なものは
ある種の人々には夢現の境界を忘れさせるのかもしれない。
少しキケンだと思う。
質問が少なかったら言おうと思ったものとしては
茂木さんは物事があり、それを一度眠り、起きてからまず書く。
鈴木さんは物事があったその日の、眠る前に書き上げる。
茂木さんは、眠っている間に脳が編集するからそれが自分にとっての
リアルになるということ。鈴木さんは特に答えていなかったけど
それはある部分、職能的な(編集という)自然さにおいてかもしれない。
質問の先陣を切ったのは(GQ山本氏がいなかったので)、遠山正道さん。
奥様とご一緒に、お二人とも夏らしい服装で(笑)隣のお席で
ご一緒させていただきました。奥様のサマードレスも素敵。

のち、ギャラリー前にてヴーヴクリコさんからのマグナムボトルを
あけて乾杯、クロージング。そこからまた隣の沖縄料理屋にて打ち上げ。

茂木さんは前半から脳編集(睡眠)に。意外とここの料理はみなさんに
好評。小柳さんや藤原さんも褒めていた。
そこから二次会は茂木さん先頭に徒歩で渋谷のバーへ。
午前三時ごろ解散。ほぼ全員が翌朝から仕事(自分含む)、お疲れ様です。
8月最終日ということもあり、夏休みの自由研究のような展覧会でした。

また夏が来たらやってください。