ホセ=マリア・シシリア@TAMADA & 姉川たく@Gallery ef

pesce2008-09-25

夕方からバタバタと都内を駆け回る。
所用済ませて、月島のMUSEUM at TAMADA PROJECTSへ。
到着次第、赤ワイン片手の住吉”蜜蝋好き”智恵さんが、
「この人は色なのよ!」と入りかかったドローイング部屋から
花と蜜蝋の堆積したムンムンしたお部屋へ連行してくださる。
赤い花びらと赤ワイン、蜜蝋の上に油彩での質感が迫る。

オリジナルT-Shirt? を着た玉田さん多いに語る。
和紙の上に蜜蝋をコートした油彩画ものや
花びらの美しく、はらはら散りそうに立体的なもの。


作家本人は直前に体調を崩されて、スペイン大使館でのパーティも
急遽、会場でのシンプルなパーティになったのだけれども
その代わりゆっくり作品を観ることが出来た。
1954年生まれ、活動歴は30年。マヨルカをベースに活動している。

初のビデオ作品は覗き穴の中にカレイドスコープ。くるくると変化する。
そこから移動して、浅草はGallery efにて開始した
姉川たく君の『you重力未訂正衛星「ねけだせれない」』初日。
何気に長い付き合いになるのだけれど、当初はグラフィックの人として
認識していたが、空間、グラフィック、アニメーション、デジタルコンテンツ……と
幅広い活動に、近年は作家活動としては”刺繍”での作品が出色。
今日もそのヴァリエーションと言うか、刺繍糸を使い色々なものを
ぐるぐると覆い尽くしてフォルムだけを残した”何か”が生まれる

土蔵を改装した薄暗く重い壁の質感の中に出迎える元・人形
この前に見たのはNANZUKAでの個展だったと思うけれど、それは比較的
”刺繍”としてキャンバスや布に展開されている手縫いとミシンの
平面作品だった。今回は”何か”であったらしい立体物たちが、
絡めとられ宙に浮き床や壁にくくられ、それは繭や包帯なのか蜘蛛の糸なのか
あちらこちらで包まれたまま晒されている。


とりあえず地を這う兵隊人形と作家を対決させてみる(右上)。
これから年末に向けても、このコンセプトでGallery efなどで作品発表がある予定。
CET08のときも同時期開催(多分、このシリーズ第二弾?)

のち、浅草は仲見世通りの脇を歩いて、偶然覗いた『魚菜』が満席で
紹介された『蔵』と言う店の兄弟店でゴハン。ビストロだというが和洋混在な食事と焼酎。
同行者に練ってもらって、初めて納豆をちゃんと食べた。(関西人)