藤本由紀夫「遠/近」@ShugoArts

清澄のSHUGO ARTSへ。藤本さんの個展。

アクリル板に穿った微細な穴が影を落とし言葉を浮き上がらせる
白く塗ったキャンバスに、同じくドットで単語を綴ったものや、
その穴から投影されて膨らんだドット影での単語、
そのバリエーションのほかに、裸のオルゴールをそのまま
額装したアクリル板に取り付けたもの、スチールのシンプルな
ゴミ箱のふたにゼンマイを巻いたオルゴールを乗せて
ふたの金属板で共鳴した音楽、それが自体の回転によって
ふたからずれ落ちて箱の底へと落ちていく(落ちたまま鳴り続ける)
など様々に、視覚と聴覚の遠近法を掬い取るように観察する。

そっと耳をそばだてたり、目や耳を寄せたり離したり。
二次会は駅近くの居酒屋にて。刺身や氷頭なます、数の子などに
綾杉を色々種類、美味しい。同席した三嶋りつ恵さんが
「なんかお正月みたいだよね!」と。確かにそんな華やぎ。
まあ実際SHUGO ARTS新年会ではあるし。
米田知子さんや小池一子さん、主賓の藤本さんなど中心にアーティストの
方々も多く集まった。かなり飲んでしまう。
会場でお会いした国立国際の植松さんが、バングラデシュビエンナーレ
打ち上げ的な飲み会? を銀座でしているというので、
ブルータス鈴木さんと共にLe Nougatへ。BRUTUS TRIPの最新号で
ビエンナーレを取り上げていたのだ。

店には米田さんと共に出展作家の須田悦弘さんも。
もう既にソーテルヌのかなりいいのが出ていたりして、終わりの雰囲気
だったのでシャンパンを一本だけ皆さんであける。いいお店だと
思うので、今度は一軒目できてみたいなぁ。