20世紀のはじまり ピカソとクレーの生きた時代

pesce2009-01-23

Bunkamura ザ・ミュージアムにて。
年始から開催されていたので、仕事始め二日目ごろに
閉館後の関係者内覧会があったらしいけれどスカッと
いきそびれていた。
ということで昨年から行きたがっていた母とともに。

公式サイトより今回は写真がないのでまあこんなんで。
以前にブロガー内覧会の関係で詳しく書いたことで
母にとって(私の関心=クレー=バウハウス
となっているらしくその話を何度も聞かれましたが、
ええと、5年位前に某C●mpositeという雑誌でベルリン特集を
やったときに一番ちゃんと調べたり書いたりしました。
なので、バウハウスについてはグロピウスとか戦時中に
渡米した建築家たちについての興味が強くて、クレーについては
ベンヤミンへの影響の方面からの興味なのだと無理やり説明してみる。
実際あの雑誌の特集は完全に『歴史の天使』にとりつかれていた。
とはいえ、天使シリーズは今回の展示にはありません。
さて展覧会は、駅張りポスターとか見るとまるで
ピカソとクレー』としか読めないのですけど、実際は
Kunstsammlung Nordrhein - Westfalenが改装中に貸し出して
くれた20世紀初頭のそれぞれの芸術運動に関わった
主要なアーティストたちの作品展なのです。
まあ、ピカソとクレー、って言い切ったほうがキャッチーですが。
基本的にはデュッセルのこの美術館は大戦中にナチスドイツの行った
愚行への償いとして、当時退廃芸術と烙印を押され国内から
追われたりしたアーティストの作品を買い戻すということから始まって
そこに同時代の歴史的にも重要な作品群を買い集めているので
今回の会場規模を考えるとかなり見ごたえあるどっかりした作品が
集まっております。上記二人のほかに、カンデンスキー、マティス
ミロ、マグリット、ブラック、シャガール、エルンスト、
カルロカッラ、マンレイ、ドローネー、……えーときりないわ。
母はフランツマルクの猫を気に入ってました、色きれいだからね。

美術館紹介映像で学芸員が「2009年末に再開するので是非いらして」と勧誘していましたが
うっかり乗ってしまいそうです。建物かっこいいー。

そんなこんなで夜になり母を見送ってから、昨夜
「明日くるとひっつみ鍋が食べられる」と言われていたトラウマリスへ再び。
行ってみましたらひっつみ「鍋」ではなく、ひっつみという小麦粉の練り物を
パスタに見立てたトマトソース和えやら、下仁田葱とのカルボナーラなど
舞衣子さんの料理が炸裂していました。美味しかった。
この日はお客さんが、ザ・アーティストといいますか、
夕方からジンガロの関係者プレビューがあった流れもあってか
桑島秀樹さん、小池一子さん、三嶋りつ恵さん、宮永愛子さん、
住吉さん、鈴木さん、と揃っており賑やかに。
前回、山田郁予さんの展覧会打ち上げで紹介され資生堂ギャラリーでのチラシも
いただいていた宮永さんと少しお話をして、同じ年でびっくりする。
髪を下ろしているとそうでもないけどニットキャップをかぶっていた前回の姿は
自分が教えている学生ほどに若く見えたからだ(自分も学生に間違われるが……)。
しかし昨年修士課程を終えて、ベースにしていた京都から東京へ進出してきた、
とのこと。京都ではかなり活動していたようなので、
満を期してといった感じか。
会社近所なのになかなか、足を運べずにいたのだけれど
まずは行ってみようと思う。新美でのグループ展も3月から。
りつ恵さんが相変わらず元気で、教えている美大へ向かう中央線に
人身事故が多いのは赤い車両でつい人が安心して飛び込むからだと(笑)
かなり独自の論を展開していた。
もう彼女も週が明けたらヴェネチアに帰ってしまうので
帰りには「またね! またね!」と再会を誓いつつ。
終電組が帰り、鈴木さんと住吉さんと舞衣子さんとの
4人でもう一杯ずつ飲んで帰宅。