さわひらき展&花沢武夫&市川孝典

pesce2009-01-31

夕方からけっこう濃縮気味に月島〜東麻布〜赤坂と周回。
まずはオオタファインアーツでさわひらき展
メインの映像の脇に小さな部屋が作られて、その中では棚の
奥の壁に映る小鳥たちの影絵。影の元の小鳥はぺらりと
薄く棚の淵にとまる。実体の無い光景。その部屋が見る夢、
と言った風情の映像。そこ、ここに音源が仕掛けられて、
電子音がそれぞれの方向から鳴る。映像にももちろん別の音がある。
隣の空間にはまた小さな映像作品が二方向に設置されている。


どうも初日は人が多く賑やかだったので、静かなころに
また訪れたいかも。音や間がキーになると思うので。
そこからマダム福井と鈴木さんとともに東麻布Gallery Side 2
花澤武夫『between place展』に。ポップな仙人ICONシリーズ? が個人的に欲しい。
前の展覧会で描かれた昔の仙人たちが、なんでか現代の(主に)
レヴェル・ミュージックに於けるカルトスターたちというか、
まあそういう人々に置き換えられてロシアイコン形式で描かれている。
金箔張りのブーツィやギルスコット・へロンとかリーペリーが!
描かれている持ち物などから、どれが誰か(聖人とか、仙人とか、仏教キャラとか)、
鈴木さんが推定してくれるが、なかなかわからん(笑)
ちゃんとリスト見るか本人に聞けばよかった。というか
意味と地域と時代とブツが見事に交錯しきってますね、ケイオス。

コルトレーンが多分、呂洞賓。ジョージクリントン寒山、リーペリーが拾得、
ギルが劉海蟾?、ブーツィが不明(笑)。

あとはルードウィッヒ二世が南国の花を輸入した庭の絵に、
見えるはずないヒマラヤ山脈を描き込ませたということがモチーフとなった
ウィンターガーデン』、彫刻作品で道化師の杖『ポーブル』など、情報量のてんこ盛りさは
相当ですね。そのまま見ても楽しめるが濃厚です。


そこから徒歩で新一の橋近くのお好み焼き”かねいし”へ。
もちろん元カープの金石投手の店です。けっこう美味しい。
かなり食べ過ぎてから、市川孝典さんがライヴ制作をやってる
という赤坂トラウマリスへ。イベントとあって満員御礼、普段と違い
線香とタバコの煙がもくもくしていましたが、壁にかかっていた
あの不思議なレースのような絵はこうやって制作されているんですか、
という過程を見たので満足。ただ今日はパフォーマンスの色合いが
濃いためか、普段はないという下書きがあったり、モチーフが少々、
ポップすぎて技法と噛み合ってない気がなんとなく。
火で焼き付けながら徐々に絵に侵食されていくボードは、
見ていて楽しい。が、人が多すぎて、結局ワイン一杯で退却。

東京タワーがダイヤモンドヴェールとか言う点灯。(一番上写真)