Christian Constant Paris

前回訪問した際に「東京に支店ができたんだよ!」
と、赤毛のおじさまにカードをもらった。
パリのリュクサンブール本店には2003年からの客で
パリに立ち寄ると多少無理しても足を運んでいた。
ということで、既にこれを書き込んでいる時期からするとほとんど
情報価値としては一般的には半減! かもしんまい!
て言うかそのほうが個人的にはいいんですけれど、な
銀座店潜入レポです。カカオの原産地にこだわったショコラ作りの
先駆であるコンスタン氏はフランス文化省から芸術文化勲章
(L’ORDRE DES ARTS ET DES LETTRES, Officier)を受けていたり
しますが、拘り方や文章を見ているともう変態の域。
美しい少女を愛するように素顔のカカオを愛しているそうです。

プランタン裏の銀座店。小さい間口に現代フランス的な内装。音響と映像も良い。
パリで買うと250gの箱で29€(確か数年前はもう少し安かった)と
言うことを考えると、今後も渡仏の際にはRue D'Assasを歩くことに
なると思うわけなんですけど、銀座店はかなり現代的なフランスの
ショップです! という店構え(狭い辺りも含め)で個人的に好印象。
スタッフの、後ろに並ぶ客を全く気にせず一人の客と話し込んでる
その姿勢も、もうここはパリだと思って諦めることができる清々しさ。
3人も狭い店の中で働いていて10人ちょっとのお客が捌けるのに
30分以上かかってたわ。

店先のフルーツをポラ化してみた。こういうデコレーションもよい
で、後日の空いた店内で「やーもう今週は商品届くまで店閉めようかと!」
などとやはり日本っぽくない話を聞きつつ自分用にボンボンを選んでいると
本店の話になり、あの声をかけてくれたおじさま、の、襟足がどうも
アーティフィシャルな、気配が。と言うかそのときの連れがはっきし
「あれづerだよね」と言いそこから顔が見れずえらい苦しかった話をしたところ
「それ、コンスタン本人ですよ」と、さくさく店内にある額を持ってきて
「この人ですよね」
写真には、見事に斜め後ろからの襟足カットが! それだけで間違いないと
確信できるくらいの個性ある感じです。「不自然だと本人に伝えてください」
「や、マジ改良の余地があると思うけど、スタッフからは言えない空気が。」
いや客としてそれ……なんて言えばいいんですかね
ムッシュ、シャポーがそろそろ衣替えです…」いや無理。
「日本に素晴らしい技術があるので是非紹介したい。いやショコラではなく」
ええと、まあ。つるっとしてるのもカッコいいはずの西洋人で、あれほど
見事なかぶりものをしてしまっているには何かしらワケがある気がして
やはり突っ込めない。
尊敬してます、コンスタン先生。